西王母と奇跡のプードルメリーちゃん
メリーちゃん西王母で致死の病バベシアを克服
平成29年(2018年)の夏の終わりの9月のある日
愛犬メリー(トイ・プードル。オス。幼犬時、羊のぬいぐるみに似てたのでこんな名前になりました。3キロ弱。当時13才半)が赤銅色のオシッコをして、フラフラしているのに気が付きました。
そのオシッコを獣医に見せた所「バベシア」と診断されました。「バベシア」とはマダニの中にバベシア原虫を持ったものがおり、そのマダニに吸血されるとバベシア原虫が犬の血液中に入り赤血球の中で増殖し、増殖しながら赤血球を破壊するので
犬は極度の貧血になり死に至る恐ろしい病気です。オシッコの赤銅色は破壊された赤血球が流れ出た色だったのです。
貧血と共に食欲不振にもなるので薬を飲ませるのは至難の業でした。
何も食べず飲まず、赤銅色のオシッコを垂れ流して、その中で死んだように四肢を強張らせて横たわるメリーに必死で薬を磨り潰して水と共に口の中に垂らしたり、色々工夫して飲ませ、なんとか一度は回復しました。
その薬はドイツの大変高価な薬で、牛がマラリヤに罹った時飲ませるのと同じ劇薬で副作用があるからと、一旦投薬は打ち切りました。すると元気だったのは2ヶ月半ほどで、12月の半ばになると又「バベシア」が再発しました。
またグッタリして何も食べなくなったメリーを診て獣医さんは
「実はバベシアに完治はないのです。原虫は血液中に少し生き残ってます。この原虫を完全に駆除しようとすると劇薬でワンちゃんの方が先に死にますから。メリーちゃんの体力が原虫に優った時点で投薬を辞めたのです。
今、残ってる原虫は劇薬にも耐えた強い奴ばかりです。メリーちゃんの体力がなんらかの原因で弱って、また彼等が勝って貧血を起こしているのです。
こうした再発の場合、回復は極めて難しいんです。もうメリーちゃんは何も飲まないみたいですし。元々メリーちゃんは長生き出来そうにないワンちゃんでしたよね。(メリーは買った時、1カ月後に獣医で予防注射を受けるようにペットショップで言われ、言われた通りに1カ月後近くの獣医に連れて行くと「この犬は乾癬に罹ってる。それに骨格も変。顎もズレてる。歯も変。一見可愛いけど奇形です。
このタイプのプードルはテディベア・カットが似合う比較的丸顔で可愛いんです。
今テディベア・カットのトイ・プードルが大流行ですからね。ペットショップは儲けようと無理な交配をして、売ってはいけないこの子が生まれたのに。騙してお宅に売ったみたいですね。お宅が買ったペットショップは悪名高い店ですよ。訴えますか?とにかくこんな犬返しなさい。」
と言われたのです。何軒か回った獣医さんの中で、今かかってる、この先生だけが「確かに完璧なワンちゃんではないです。でも縁あってお宅に来た子。訴えても嫌な気分が増幅するだけ。
それに返したらこの子は殺処分される。
せっかく生まれて、こうしてMさんを信頼しきって今、尾っぽを懸命に振ってます。人間のエゴで生まれて大変苦労した子です。その事が歯を見たら解ります。
どうか、M家で人間の優しさをこの子に味あわせてあげて下さい。一切のストレスを与えない事です。芸も仕込まず予防注射もしなくていい。
ただ生きてる事を喜んで可愛いがってあげて下さい。」と言ってくださったのです。)
最初は神経質なキィキィした子だったのに、こんなに人なつっこい可愛い性格の子になったのはMさんご一家の愛情のお陰です。可愛いがられ大事にされて。出来る事は全部して貰ったんです。僕、多分メリーちゃんは2年くらいで突然死する子だと言いましたよね。だのにもう14才近い。
人間なら83才以上。いつ死んでも悔いはない年。幸せな良い人生だったよねメリーちゃん。」とご夫婦で獣医のこの先生達はお二人で、まだ生きてるメリーに弔辞みたいな事を言いながら、撫で摩って下さる中、飲むかも知れないからと薬を貰って帰りました。
その夜、主人に獣医さんの言葉を伝えると主人は
「パパが帰った時、転げるように迎えに来て喜んでくれるのはお前だけや。そうかお前 死ぬか。そうやな一回目の時、毛が抜けてしまって。こんなに痩せたままで犬か?なんか分からん姿のままや。
こんな姿で、一回でも回復した事が奇跡だったのかもな。そうか‥お前ええ子やったなぁ。こんな姿になっても可愛い。大好きだよ。死んだらええとこに行くんやで。」と言って抱き合ってる主人とメリーの写真を撮った途端、私はハッと思い至りました。
「そうだ!西王母を聞かそう!井上先生がこれを謡ながら逝ったおばあさんの話しておられた。
その死顔はいいところに逝かれたお顔だったと。犬でもせめて、いいところに逝かせたい。」
それで早速、頂いてたCDをかけました。
12月25日クリスマスの夜遅くの事でした。明くる朝も今にも逝ってしまいそうだったのに生きていたので、又かけてやりました。
何回かけたか忘れましたが、気が付いたらメリーは水を飲み、薬も飲んでいました。
そしてみるみる回復して行きました。獣医さんに引導を渡され、ボロ雑巾のような姿で、今にも息絶えそうだったから
いいところに逝かせる事だけを願って聞かせた「西王母」。特別な波動を放つ謡とか。その波動はメリーの身体の芯に沁みいったようです。薬だけで回復した一度目の時は、抜けた毛は、あまり生えてきませんでしたが「西王母」の力をかりて回復した二度目は体毛までちゃんと回復しました。あくる平成30年の2月8日にも写真を撮ってますが‥
前の年の9月に発病して、かなりの毛が抜け。再発後は胴体の毛は殆ど抜けてしまい。頭部と四肢だけに僅かに残るばかり。色白の皮膚には大きなシミと大きな年寄りイボがいっぱい。
そんなメリーを抱いて宅配便に出たら「これはなんて言う動物ですか?」と聞かれたものです。‥その胴体にも、またビッシリ体毛が生えてきてるのが写ってます。本来はクリーム色の毛でしたが、何故かズル剥けだった胴体に最初に出てきたのは茶色の毛でした。その茶色の毛が2、3センチ伸びていくと根元はクリーム色でした。今は完全にクリーム色の丸顔の可愛いいつまでも子犬のようなトイ・プードルに戻り、もう一年以上無事に過ごし老犬なのに散歩が大好きな元気者で。
目も耳も年に相応しくあまり機能してませんが、それで怖がったり気難しくなる事もなく、とても穏やかで落ち着いています。獣医さんは「又!ミラクルです!きっと寿命があるんですね。日本製の劇薬でない薬を見つけました。ドイツのより安いし、心配だから飲まし続けて下さい。」と言われるので、薬は続けてますがテーブルの下を掃除すると時々吐き出してるのを見つけます。果たしてどれだけ、ちゃんと飲んでるのか疑問です。メリーは犬の本能でもう必要ないと感じてるかも知れません。
安いと言っても一粒100円を毎日です。
やめようかなぁ。やめていいメリー?
西王母で長生き‼長寿犬として表彰される
井上先生の西王母のお陰で表彰状と盾を頂きました。
今メリーは90過ぎらしいです。15才が88才。16才で93才。
今、誕生月の2ヶ月前です。先日は地下室への階段を落ち、時々粗相もします。
孫はリードを取り上げられたました❗(お孫ちゃんのお遊び相手を仰せつかっていたそうです)また子守りする使役犬から3日お座布団の上に鎮座するお犬様に返り咲きました✨✨✨✨
西王母でミラクルな旅立ち
最期の数日、時々メリーの声とは思えない錆びた大きな声を上げてた。あれは何だったんだろう?
最期、息をしてるだけのメリーに水を工夫して飲ませてやらなかった。と、
娘とふたり、自分達の横着さ薄情さを悔やみ。メリーの健気さ、愛らしさ、立派さを偲び、
今朝も涙するばかりです。夏頃から市販のドックフードを食べなくなったのでエサを手作りしてやると、喜んで完食してた最期の半月の足が萎えて立てないので
毎回体を支えて、お皿を持ち上げ。話しかけながら食べさせてやったのとオムツをしてても体毛がオシッコだらけになるので、2日に一度はシャンプーしてやった
のが唯一の私が手を掛けてやった事です。寝たきりなのに、最期まで大食いでしたがそのエサを初めて残した次の日に逝ってしました。でも3年前のバベシアで死にかけた時の宅配のお兄さんに「これはなんという動物ですか?」と聞かれた毛の抜け落ちたイボだらけの惨めさとは全く違い。
22日の死後、時間が経てば経つ程体の汚れが綺麗になり
毛も益々増えフサフサツヤツヤしだし。
顔の愛らしさも戻り。
頬擦りしても良い匂いでした。井上先生のお言葉でメリーが、千年王国に入って逝ったのを確信しました。そしてさっき遺骨にお水も捧げました。きっと飲んでくれてる思います。どうぞ拙い我が家に16年9ヶ月過ごしてくれた天使犬を記録にとどめて下さいませ。
西王母を教えて頂き、それを謡っておくってやれた事を感謝申し上げます
井上和幸先生のコメント紹介
メリーちゃんのコメントありがとうございました。最後までMさんの優しさに包まれ大往生の一生でしたね。西王母の奇跡をハッキリと顕現しての見事な旅立ちでした。天国で又会えるのを楽しみにしています。井上和幸
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